2012年5月5日土曜日

その常識もしかして非常識?! 自分を魅せる本当のマナー

  

著者の矢島里佳さんとは数年前に知り合った。Googleで「及川卓也」でウェブ検索すると、イメージ検索(画像検索)の結果も挿入されるが、そこで2ショットで私と一緒に写っているうら若き女性だ ;-) 私が鼻の下を延ばすしているように見えて格好悪いので、どうにかして、検索結果から削除したかったのだが、無理だった。

というのは置いておいて。

知り合ったのは数年前だ。関西で私が行ったある講演会に参加されていて、そこでAO入試対策本である「やばい!戦略的AO入試マニュアル 」を書いた著者だと紹介された。面白そうだったので、その場で購入し、帰りの新幹線で一気に読んだ。そのときのレビューがこれだ。(ちなみに、件の写真はそのときのものだ)

改めて読んでみたのだが、べた褒めだ。若い女の子だからおべっかを使ったというわけではなく、本当に当時、その内容の厚さにびっくりしたのだ。

今日、これを書くために、改めてAmazonのカスタマーレビューを見てみたら、評価が真っ二つに分かれている。9件のレビューがあって、星5つが5個、星1つが4個。結果、平均が星3つ。恐らく、あの本から何を求めるか、読者側の期待やその環境によって評価が分かれるのかもしれないが、このように極端に評価されるのも、矢島さんらしいなと思う。

さて、この「その常識もしかして非常識?! 自分を魅せる本当のマナー」だが、いわゆるマナー読本だ。コミックにしたてているため、読みやすいというのもあるが、あえて網羅性を求めずに、著者である矢島さんが自信の興味で選んだ事例をとりあげているのが良い。杓子定規に囚われずに、日常の身の回りで必要となることを解説している。

私は「体にご自愛ください」が間違いだなんて知らなかったし、寿司を食べるときに、垂れてきそうな醤油を防ぐために小皿を使うなんて考えもしなかった。

さらには、マナーの背景にある、ホスタピリティの考えを、それぞれのマナーを伝えながらも解説している点も気持ち良い。形だけではなく、結局は心だと、矢島さんは伝えてくれている。

矢島さんとはしばらくお会いしていなかったが、先月、彼女の会社「和える」の一周年記念に呼んでいただき、久しぶりにお会いすることができた。この「和える」という会社、日本の伝統を子どもに受け継ぎ、世界に発信することを目指している。このことは、矢島さんが私と知り合ったときから言われていることだ。ぶれなく、夢に向かって進んでいる彼女を応援したい。

本書は一年も前に頂いていながら、やっと今になって読んだ。遅くなって、ごめんなさい。献本ありがとうございます。